二胡を調整しよう


はじめに

二胡をはじめてしばらくすると、鳴りにくい音があるとか、 楽器が扱いづらいと感じることが少なくないでしょう。 調整によってこれらを解消する方法の一例をここに記してみます。


糸巻き

金属のギアが付いた糸巻きなら問題無いのですが、 木の糸巻きを棹に差込んだだけの物でチューニングが難しいようなら 糸巻きにチョークを塗るのが良いでしょう。

もしチョークを塗って硬すぎるようなら石鹸を極少量使うと良いでしょう。 石鹸をつけすぎると滑りすぎてチューニングできなくなりますので 気をつけてください。


ミュート

二胡用語で「コンジーディエン」と呼びますが、 ここでは簡単に「ミュート」と呼ぶ事にします。 駒の少し琴托側の位置、蛇皮と弦の間にスポンジ又はフェルトが挟んでありますが それの事です。

これは何の為に付いているのでしょうか? 外してみると確認できます。

  1. なんだか「カラカラ」した音になる。
  2. ある特定の音を弾くと蛇皮が共振して「うなり」を生じる。

まず致命的な2.を何とかしたいのですが、 私の場合はフェルト等では解決せず苦労しました。 適当に何か挟めば「うなり」こそは無くなりますが、 共振するポイントで音が鳴りにくい状態がなかなか解決しません。

ようやく解決したのが、0.5mm厚のゴム板を2つ(or3つ)に折り畳んだ物。 これだけで共振は止まったのですが、どうもゴム臭さが気になります。 そこでゴム板を鹿皮でくるんだところ、 ゴム臭さが取れて滑らかな音になりました。

次に1.ですがゴム板の中にフェルトや鹿皮等を詰めれば落ち着くのですが、 量や厚さを適切にしないと共振が発生してしまいます。 そこで、金魚の水槽浄化装置で使う綿を使用しました。 たくさん詰めれば落ち着いた音になりますが、音量も控え目になります。 少なければ倍音の多い音になり音量は出ますが、 何かの拍子にヒステリックな音が出やすくなります。


駒はミュートと並んで二胡の音色を決定する重要な要素です。

まず、色々な材質の駒を試して自分の好きな音色の傾向を示すものを選びましょう。 私は黒檀、油煎、紫檀、紅木、松を試しました。

次に気に入った素材の駒を複数用意し、 ヤスリで削って色々な大きさ/形状の駒を作って好きなものを選びましょう。

弦をはめる溝のピッチは狭い方が弾きやすいですが、 内弦を弾いた時に外弦が(或はその逆)が鳴らない様にしなければなりません。 溝はカッターナイフで切ると良いでしょう。

外弦の溝はその切り方で開放弦の音が変化するかも知れません。 外弦開放で金属的な音がするようなら、溝の切り方を変えると改善するかも知れません。 はっきりとは言えませんが、弦と駒が「面」で接するか「点」で接するか で変わってくる様に思われます。


千斤と糸巻の間の弦

通常ここは特に処理しないのですが、 千斤と糸巻の間の弦は音として聴こえる事はまずありませんが、 ここも振動しているので何らかの影響が有ると思われます。

私の場合、弦によっては内弦低音(開放を除く)が鳴りにかったのですが、 千斤と糸巻の間の弦、外弦と内弦の間に化粧用パフを挟み込んだところ 改善されました。外弦開放の音も変わるかもしれません。 素材については色々試した訳ではなく、たまたま手元に有った物を使っただけです。


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